年末調整の準備をお願いいたします。

こんにちは、税理士の的場です。

そろそろ年末調整・確定申告に向けて保険料控除証明書が届く時期となりました。
的場税理士事務所でも年末調整・確定申告のための準備に少しづつ取り掛かっております。

顧問先さまのすべての従業員の方に「①年末調整チェックシートExcel」と「②~④各種申告書PDF」の2つのファイルをデータ配布します。
⑥~⑫各種控除証明PDF(スマホ写真可)などの添付書類資料のご準備をお願いいたします。


【年末調整の全体の流れ】
「①年末調整チェックシートExcel」への入力と「②~④各種申告書PDF」の確認が終わり、すべての年末調整書類をデータで揃えたら、配布された[従業員名]フォルダにデータを入れて、社長へ[従業員名]フォルダごと提出して完了という流れになります。

提出期限は、12月10日(水曜日)までになります。

【社長は】
社長は、[従業員名]フォルダを従業員の方にデータ送信してください。
Dropbox→[御社名×的場税理士事務所]→[年末調整]→[2025年(R7)]→[従業員名]フォルダ
このフォルダ内に2つのファイルが入っております。
このフォルダ内に今年の年末調整データ格納し共有しましょう。

【従業員の方は】
[従業員名]フォルダにあるデータを確認していただきます。
 ①年末調整チェックシートExcel
 次の②~④は、印刷されている事項に訂正がある場合には、正しい情報を報告してください。
 ②扶養控除等申告書
 ③保険料控除申告書
 ④基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書

 次に、下記書類のうち該当するものをPDFデータ(スマホ写真可)で格納していただきます。
 ⑤前職の源泉徴収票
 ⑥住宅借入金等特別控除申告書(税務署)
 ⑦年末借入金残高証明書(金融機関等)
 ⑧生命(地震)保険料控除証明書等
 ⑨社会保険料控除証明書
 ⑩本年中に支払った国民健康保険料の領収書、その合計額のメモ書き
 ⑪小規模企業共済等掛金払込証明書

以下は詳細となりますので、難しいです…
(読まないほうが…)

①年末調整チェックシートExcel

「年末調整チェックシートExcel」を1つ1つよく確認しながら、年末調整書類の準備を進めて下さい。
  ・原則、給与の支払を受ける給与所得者全員が提出する必要があります。
  ・「年末調整チェックシートExcel」右上の氏名欄に氏名を記入して下さい。
  ・各項目の必要な箇所に✓や提出枚数を記入の上、提出する添付書類の準備をして下さい。

②令和7年分扶養控除等申告書、令和8年分扶養控除等申告書

印刷されている事項に訂正がある場合には、正しい情報を報告してください

昨年末または入社時に提出していただいた申告書をいったんお返ししますので、異動(変更)がある場合には訂正(加筆・削除)のうえ、異動(変更)がない場合はそのまま、再提出してください。来年分(令和8年分)の申告書も同時に提出してください。なお、様式が変更されています。
◆申告上の注意点
⑴ 控除対象扶養親族になれるのは、合計所得金額が58万円以下の方です。パートやアルバイトなど給与所得のみの方は、収入金額123万円以下、公的年金等のみの方は、収入金額168万円(65歳未満の方は118万円)以下の方が該当します。
なお、遺族年金・障害年金は非課税ですから、合計所得金額には含めません。
⑵令和7年12月31日までに生まれた子供も扶養親族に該当します。
⑶扶養親族のうち、平成22年1月1日以前に生まれた方が控除対象扶養親族となります。
令和7年分は、改正が行われたため、改正前は控除対象扶養親族の要件を満たさなかった人(例えば、合計所得金額58万円の人)が控除対象扶養親族となるような場合には、異動申告(追加記載)を忘れないでください。
⑸国外居住親族を扶養している方は、「生計を一にする事実」欄にその国外居住親族への年間送金額を記載して、送金関係書類を提出してください。

③保険料控除申告書

印刷されている事項に訂正がある場合には、正しい情報を報告してください

生命保険料控除、地震保険料控除、社会保険料控除(給与等からの控除分以外に直接支払った場合)、小規模企業共済等掛金控除の適用を受ける方は提出してください。
なお、保険料の支払いがない方は、「該当なし」と記載のうえ提出してください。
◆申告上の注意点
⑴生命保険料控除(旧一般生命保険料で年額9,000円以下のものを除きます)、地震保険料控除、社会保険料控除(国民年金保険料、国民年金基金の加入者掛金に限ります)、小規模企業共済等掛金控除について、証明書の添付が必要です。
⑵生命保険料控除の5区分については、控除証明書に記載されていますので、ご確認ください。
⑶生命保険料控除につ⑷いては、保険金受取人を必ず記載してください。
⑷社会保険料控除は、あなたが同一生計親族分を支払っている場合(大学生の子供の国民年金保険料など)も対象となりますが、小規模企業共済等掛金控除は、本人分のみが対象となります。

④給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書

印刷されている事項に訂正がある場合には、正しい情報を報告してください。

基礎控除、配偶者控除・配偶者特別控除、特定親族特別控除、所得金額調整控除のいずれか、または複数の適用を受ける方は提出してください。ほとんどすべての方が提出対象となります。
◆申告上の注意点
(1)基礎控除申告書
・あなたの合計所得金額が2,500万円以下の方は提出してください。給与所得以外の所得がない方は、すべて対象となります。
(2) 配偶者控除等申告書
・あなたの合計所得金額が1,000万円以下(給与所得のみの場合、収入金額1,195万円以下、ただし所得金額調整控除の適用を受ける方は、1,210万円以下)で、配供者の合計所得金額が133万円以下(給与所得のみの場合、収入金額201万6,000円未満)の場合に適用があります。
・合計所得金額は、年間の見積額によりますが、実際の金額が見積額と異なった場合には、至急連絡してください。
(3)特定親族特別控除申告書
・特定親族(同一生計で平成15年1月2日~平成19年1月1日生まれ、合計所得金額58万円超123万円以下の人)がいる場合に提出してください。給与所得のみの場合は、給与収入123万円超188万円以下となります。
・合計所得金額58万円以下(給与所得のみの場合は、収入金額123万円以下)の人は特定親族特別控除の対象ではありません。
(4)所得金額調整控除申告書
・給与の収入金額が850万円以下の方は、対象外です。
・給与の収入金額が850万円を超える方で、3要件のいずれかに該当する方は、該当部分をご記入ください。複数該当する場合は、いずれかひとつをご記入く
ださい。
・所得金額調整控除の金額を記載する必要はありません。

最後に

年末調整お疲れ様でした。
必ず提出前に、「年末調整チェックシートExcel」内に✓した添付書類にモレがないかご確認下さい。
よろしくお願いいたします。