東京税理士会調査~税務調査期間は「3ヵ月以内」が65.2%

 東京税理士会は、会員が受けた税務調査について、1)事前通知の実施状況、2)無予告調査、3)調査件数、調査内容及び調査日数、4)調査結果、重加算税処分などの実態把握を目的に、令和5年度「税務調査アンケート」を実施した。
 事前通知について、調査結果(有効回答数599会員)によると、対象期間に410件の税務調査の事前通知があり、このうち「納税者のみに通知があった」件数は29件(71.1%)だった。 事前通知がなかった無予告調査件数18件のうち「税務調査が速やかに開始されたもの」が5件(27.8%)だった。

その状況としては

・確定申告時期で、納税義務者に対する理解はその場では得られず、税理士は確定申告時期にあって十分な対応態勢が整わなかった。
・納税義務者はコロナ罹患のため調査日程のリスケジュール ・代表者自宅と店舗へ臨場したが、不在だったため、時間をずらして開始された。
 所得税確定申告期間中の税務調査の件数は、対象期間に428件の税務調査があり、そのうち所得税確定申告期間中の税務調査件数21件(4.9%)だった。まあ、そりゃそうだろうと…

税目別調査件数

 回答のあった調査件数428件の内訳
・「法人税(消費税含む)」が319件
・「申告所得税(同)」が72件
・「相続税」が34件
・「贈与税」が3件

調査内容、着手から終了までの期間

・「帳簿・証憑」が396件
・「現金・預金」が149件
・「パソコン等」が74件
・「役員や家族、社員のプライバシー関連」が69件
・「机・書庫・金庫」が60件
・「名刺・認印・電話帳等」19件
などの順に多くなっている。
 税務調査のうち、着手から終了までの期間
・「3ヵ月以内」が279件
・「3ヵ月超~5ヵ月以内」が87件
・「6ヵ月以上」が57件

調査官の印象、調査の問題点、その他税務行政に関する意見

 (会員の回答抜粋)
・調査が長引いているときには理由を教えてほしい。
・若い調査官の方が来た件数は3件あったが、うち1件は調査の練習に来ている印象があった。
・連絡手段がFAXと郵送に限られていることにより、進捗が遅かった。
・無申告者を徹底して調査してほしい。
・税理士事務所から事情を説明したにも関わらず、取引先に対して反面調査は強引に実施された。
・真面目にキチンとしている人が多い。その反面、お互いの意思疎通が難しくなってきているように感じる。  
・調査において、必要書類を明確にしてほしい。後から、何度も追加資料を求めないようにしてほしいです。
 先日の調査では、担当者に何回か連絡をしていたら、その後「先生すいません、もう少しかかりそうです…」と気遣って連絡をしてくれましたね。