キャッシュレス納付は便利でスマート
こんにちは、税理士の的場です。
国税庁ではキャッシュレス納付の利用拡大に取り組んでいます。
令和6年5月以降に送付する分からe-Taxにより申告書を提出している法人等には納付書の事前の送付を取りやめることになりました。
これは業務効率化のチャンスです。
ここぞとばかりに効率化しましょう。
今回ご紹介するのは「スマホアプリ納付」になります。
2022年12月に始まった比較的新しいキャッシュレス納付の方法になります。
スマホアプリ納付とは
スマホアプリ納付とは、スマホ決済専用のWebサイトから、納税者が利用可能な「〇〇Pay」を選んで、納付受託者に納付を委託する方法のことです。
決して、iOSアプリやAndroidアプリではありません。
そして、納付に際しては特段の事前手続きは不要ですのでとても便利です。
原則として、国税のすべての税目が納付可能です。
納税額が確定したら、関与先さま側で国税スマートフォン決済専用サイトにスマホでアクセスしていただき、いわゆるPay払い(〇〇ペイ)で払うだけです。
https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nofu/smartphone_nofu/index.htm
そして手数料は無料です。
現在利用できるPay払いは、PayPay、d払い、auPay, LinePay、メルPay、AmazonPay、楽天Pay、の7つです。
注意点としては、Pay払いするだけの残高を事前にチャージしておく必要があります。
また一度の納付で利用できる上限金額が30万円。
30万円超の場合、複数回に分けて納付すれば問題ありません。
より便利にするには
単にPay払いをしただけでは、簡単に支払えるというだけで特にお得ではありません。
先ほど「事前にチャージする必要がある」と書きました。
チャージの際にポイント還元が受けられるという点で「より便利」、ということになります。
例えば、AmazonPayで納税する方法をご紹介します。
Amazonが発行するクレジットカード(年会費無料)を取得します。
そのカードからAmazonギフトカードを購入します。
この際に購入額の最大2.0%のポイント還元を受けられます。
さらにそのギフトカードをAmazonPayに連携させて、ギフトカードの残高からPay払いすると、利用額の1.0%のギフトカードが付与されます。
その結果、最大で併せて納税額の3.0%の還元が受けられるということになります。
仮に100万円の納税であれば、3万円の還元です。
この仕組みに興味を示される関与先さまはとても多いです。
このコラムを通して、ダイレクト納付がより身近なものに感じて頂ければ幸いです。
それではまた。