愛する人のために、お金が使われるなら。

こんにちは、税理士の的場です。

谷川俊太郎、俊ちゃん(我が家ではそう呼んでいる)の詩を紹介します。
実際には、谷川に「俊ちゃん」と呼んでいたのは、わたしの母と祖母である。
母は谷川におんぶをしてもらっていたようだ。
わたしは、決して「俊ちゃん」とは言ったことはなく、阿佐ヶ谷でお会いしたときも、「谷川さん」とお声がけしたことはある。

でもここは、親しみをこめて「俊ちゃん」と呼ばせていただきます。

俊ちゃんが、都立豊多摩高校(杉並区)に通っている頃から、的場家そして北川家とは交友があった。
俊ちゃんの大親友だった北川幸比古(2024年他界している)はわたしの家族である。
俊ちやんは初めの頃、的場書房から本を出していた。
代表作に「絵本」的場書房(1956年)というのがある。

今日紹介するのは、日本生命の広告にある俊ちゃんの詩です。
いい詩だと思います。

愛する人のために      谷川俊太郎

保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、
パソコンの便利さもありません。
けれど目に見えぬこの商品には、
人間の血が通っています。
人間の未来への切ない望みが
こめられています。
愛情をお金であがなうことはできません。
けれどお金に、
愛情をこめることはできます、
生命をふきこむことはできます。
もし、愛する人のために、
お金が使われるなら。

自分に何かあったとき、残された家族にお金を残す発想は大事です。
そのことをじっくりと表現してくれています。

この詩は日本生命のために書かれた詩です。
昭和44年に書かれた「愛する者のために」のリメイクだそうです。

わたしは俊ちゃんの「がっこう」が好きです。
がっこうがもえている、から始まるんだが、何度読んでも凄い詩だと思います。

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家は、愛情をお金であがなっていたのかもしれません。
結果、愛情をお金であがなうことはできなかったわけですが…

それではまた。