ボスになるなリーダーになれ
こんにちは、税理士の的場です。
皆さんは、トヨタ自動車が春の労使交渉をYouTube上で公開しているのをご存知でしたか。
わたしがこれを知った時は、トヨタってすごいことをやっているんだなと驚きました、そして同時に憧れました。労使交渉のイメージは結論ありきで、全社員に公開するなんて出来ないものだと思っていました。組合としても経営を恐れて言いたいことが言えない、こんな姿を組合員に見せるなんてことはできない、と考えてしまいそうなことが多いのではないかと…。
しかし、動画を見て納得でした。以前から豊田社長は、メディアや社員の前に自ら立ち、メッセージを伝えるということをしてきています。経営が見ている景色を余すところなく伝えることで、『危機感の共有』や『目標の共有』を進め、厳しい経営環境に一丸となって立ち向かっていく組織を作り上げようとしているのが伝わってきます。
労使交渉の中で豊田社長が話しておられた、「ボスとリーダーの違い」について、というお話が印象に残りましたので、ご紹介したいと思います。
ボスとリーダーの違い
動画の中で豊田社長が話していた内容は、イギリスの高級百貨店チェーン「セルフリッジズ」の創業者、ハリー・ゴードン・セルフリッジの言葉です。その言葉の一部をご紹介したいと思います。
1.ボス :ボスは私という
1.リーダー :リーダーは私たちという
2.ボス :ボスは失敗の責任を負わせる
2.リーダー :リーダーは黙って処理する(失敗から学ばせる)
3.ボス :ボスはやり方を胸にひめる
3.リーダー :リーダーはやり方を教える(育てる)
4.ボス :ボスは仕事を苦役に変える
4.リーダー :リーダーは仕事をゲームに変える
5.ボス :ボスはやれと命令する(権威に頼る)
5.リーダー :リーダーはやろうという(導く)
部下に恐怖を与えて支配するボスと、部下の熱意を引き出して導いていくリーダー。
考えるまでもなく、どちらが企業にとって望ましい人材なのか明白ですが…。
それではまた。